低コスト機能水応用器具


弱酸・中性水 ポータブル スリーウェイシリンジの試作法

 


日常診療に、酸性水を使用する場合シリンジ、噴射ボトルなどを利用するが、使用頻度が増すにつれ簡便大量に使用したくなる。ユニットの改造には躊躇せざるを得ない現状で、簡便に使用できるスリーウェイシリンジを試作してみた。
但し、薬事法はおろか、墳霧器およびスリーウェイシリンジメーカーの許諾は得ていないので、もし同様の使用を試みられる方は、必ず個人の責任において使用していただくようお願いします。

使用機材・園芸用蓄圧式墳霧器(株)工進 製 Mr.AUTO HS-402X
           (ホームセンター等で購入)
           (402X以外401X等の機種も使用可能)価格容量ノズル長、等で検討
     中古スリーウェイシリンジ
          (材料店に頼み、入れ替え等で取り外したチェアから融通して貰う) 
          (メーカー指定無し付属のホースとメタルジョイント部まであれば理想的)
     その他・水道工事用シールテープ・結束用ロックタイ・ビニールテープ・コイルチューブ

ご注意・墳霧器は工進以外のメーカーもありますが、通常使用以外のジョイントをする為安全弁とノズルグリップのネジ径が違うと組み立てられませんので工進製をお勧めします。(アイリス製・ダイヤ製は使用できませんでした、他は未調査。)この墳霧器は、当院で96年よりユニット給水に使用している物と同型で使用経験より耐久性等に支障がないと考えます。

 


組み立て法
1. 安全弁を外す。ノズルグリップとノズルレバーを外す。
2. ノズルグリップを安全弁の装着部にねじ込む。
3. ハンドルを加圧し(30回ほど)エア漏れをチェック。漏れが有ればシールテープを使用。
4. シリンジの設置部位、距離を確認。
5. タンクのホースを適当な部位で切断。安全弁側のホースをシリンジのエアホースと、吐水側ホースをシリンジの水ホースとジョイント。それぞれ結束ロックで固定。
6. ホースジョイント部をビニールテープ、コイルチューブ等で補強。
使用法
1. タンクに1リットルほどの酸性水を入れ、ハンドルを30回ほど加圧
【安全弁作動圧(5kg/cm2)の目安は、水1lで約100回、2lで約85回の加圧】
2. 水が多いとエア圧が下がりやすく長時間の使用に不向きなので1リットルほどが適量
3. 使用前に、数回酸性水でタンク内を洗浄し樹脂臭を除去しておく。
4. 金属部品があるので、定期的に分解して錆などをチェックする必要がある。もしくはスペアのタンクを購入しておく。
重ねてお願い----上記方法による製作は自由ですが、改造使用において生じたいかなる不具合も製作使用者個人の責任で対処してください。当方では一切の責任を負いません。